酒井形成外科 乳房の美容外科手術

美しい乳房(バスト)は男性の目を引きつけるばかりでなく、古今東西芸術作品の題材として取り上げられています

美しい乳房は多くの女性にとって憧れの要素に違いありません。
しかし、実際の女性の乳房は小さすぎたり、大きすぎたり、なかなか理想的な形を得ることはできないようです。
そこで、美容形成外科の手術の適応として豊胸術があります。豊胸術には、シリコーンプロテーゼのインプラントと、脂肪移植術(脂肪注入)があります。

最近では、乳がん手術後の再建として、乳房プロテーゼの使用が健康保険適応になりました。ところが2019年米国で衝撃的な事実が報じられました。乳房プロテーゼ関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)(悪性リンパ腫の一種)の発生です。これにより日本では2019年より乳房インプラントの移植を健康保険では一時中止することになりました。
その後、BIA-LCLの発生は乳房プロテーゼの表面がざらざらしているテキスチャータイプを移植された方に多く発生していたことが判明しました。しかし、シリコーンプロテーゼの表面ではわずかですがシリコーンが漏出している事実は変わりはないようです。
時々、乳房シリコーンプロテーゼの移植を受けた方の腋窩や頸部のリンパ節に腫れが発生し、その原因がリンパ球によるシリコーンの貪食(リンパ球が異物を捕食した状態)であることがわかり、シリコーンプロテーゼの安全性はまだ十分に担保されていないと考えます。
この事実から、当院ではいかなるシリコーンプロテーゼも十分な安全性は確立されていないと考え、シリコーンプリテーゼによる豊胸術を当分の間、断念することにしました。
とすると、安全に豊胸術を行うには、脂肪移植(脂肪注入)が選択されるべきという結論に達さざるを得ないことになります。今後、再生医療で人体の脂肪細胞が培養増殖可能になれば、脂肪移植はますます盛んになるはずです。豊胸術はシリコーンプロテーゼ・インプラントから乳房への脂肪注入へと変わっていく時代なのかの知れません。
また、乳房を小さく形良くするには、マキソク法を代表する縮房術があります。
乳房の下方に皮膚切除を行い、バストアップをしながら余剰皮膚や脂肪を切除し、乳房の形を整えます。

大きな乳頭を小さく形良くするには、血行を考えた乳頭縮小術。
陥没した乳頭(陥没乳頭)には、乳管を温存した陥没乳頭形成術があります。

こういった乳房(バスト)の美容整形は、乳癌手術後の乳房再建や乳頭の再建を行う形成外科の手術が基本になっています。
また、旧型のプロテーゼを抜去したい方、さらに、新型で厚生労働省認可のプロテーゼに移行したい方、プロテーゼではなく、ご自分の脂肪組織の移植をお考えの方、豊胸につてお悩みの方は日本形成外科学会の専門医にご相談下さい。

乳房の美容外科の手術

乳房の美容外科

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