人工骨(バイオペックス)を使用した頤形成
(顎(あご)先形成(メントプラスティ))
人工骨(ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤 : バイオペックス)を使用した頤形成(顎先形成(メントプラスティ))とは

人工骨(ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤 : バイオペックス)を使用した頤形成(顎先形成)は、あらかじめ患者さま個人のCTデータから作成した3Dモデルを使用してペースト状ハイドロキシアパタイト製剤(バイオペックス)から人工骨の顎を作製して移植します。
バイオペックス(ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)で作製した人工骨は、いずれ患者さまご自身の骨自体に変わってきます。
以前の頤形成は、頤部の下顎骨の骨膜下にシリコーンを移植していました。
この部位の筋肉は強力なため移植シリコーンが骨を侵食し、結果下顎骨は陥凹変形をおこし、シリコーンが骨髄を破壊させてしまう可能性があります。また、シリコーンはと癒合しないため、上方向への位置移動をおこすこともあります。
酒井形成外科では、人工骨(バイオペックス)を使用した頤形成(顎先形成)を行っています。
※バイオペックス : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤で人工骨になる素材です
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使用した頤形成(顎先形成)の欠点と利点
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使用した頤形成のメリット
患者さまの骨に合わせた正確な形態形成が可能です。
バイオペックス(人工骨)を使った頤形成は、前方突出のみならず下方突出も可能で、決してズレることはありません。患者さまの顎に変形を来さないばかりか、むしろ丈夫になります。もし気に入らない場合は、削骨による修正が可能です。
バイオペックス(ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)で作製した人工骨はいずれ自骨化し、ご自分の骨と同化します。
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使用した頤形成のデメリット
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使った頤形成のデメリットは、若干高価であることと、CT検査から手術まで3週間程度必要となることです。
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)の手術時間と術後経過
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使った頤形成では、最初に3DCT付きのCTスキャン検査を行います。3DCTの検査データを元に3Dモデルを作ります。この3Dモデルを使って人工骨(バイオペックス)で、患者さまに合わせたオーダーメードのインプラントを作製します。
3DCTの検査から人工骨インプラントの完成まで、おおよそ3週間程度かかりまます。インプラントが完成すればいつでも頤形成手術ができるようになります。
バイオペックス(人工骨)を使った頤
形成手術時間は、1時間程度です。骨削りも同時に行う場合は、2時間程度を要します。手術後1時間程度休息の後、ご帰宅できます。
頤形成の手術後4~5日間は、テープ等でしっかり固定をしますが、元々患者さまの顎骨の状態に合わせて作製されたインプラント(人工骨)ですので、「鍵と鍵穴」状態でしっかりと固定され、術後にインプラント(人工骨)が移動することはありません。
完全に腫れが退くまでには、1~2ヶ月程度かかります。また、術後2週間もすれば通常の形態が大きく変わることはありません。口腔内の傷ですので、縫合は溶解糸を使いますので抜糸の必要はありません。
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)のアフターフォロー
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使った頤形成の手術後、3~5日間はバンデージ圧迫を行います。
お食事は、術後5日程度は柔らかいものを食べるようにし、あまり強く咬むことを避けるようにしましょう。
術後2時間で水分や柔らかい物を口にすることができます。軽い歯磨きとうがい、抗生剤リンスで口腔内を常に清潔に保つようにしましょう。
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)は、術後1ヶ月でほぼ安定化します。また、術後2~3年で人工骨の3/4は自家骨化するといわれています。
なお、バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)は、硬化開始から1週間程度で一般の顎の骨の2倍の強度を示し、移植された顎骨はむしろ外的障害に対しても強くなります。
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使った頤形成手術(あご先形成)の詳細情報
施術時間 | 約1時間程度です。骨削りも同時に行う場合は、2時間程度を要します。 |
---|---|
施術後の通院 | 術後3日目にテープを外して傷口をチェックします。術後2週間目と1~2ヶ月目に状態チェックを行います。 |
腫れについて | おおよその腫れが退くまでに約10日、完全に落ち着くまでに約1ヶ月程度かかります。 |
カウンセリング当日治療 | 不可 |
入院の必要性 | 不要 |
麻酔 | 局所麻酔(全身麻酔、静脈麻酔可) |
洗顔・洗髪 | 手術後3日目から可、シャワー浴 手術次の日から可 |
リスク(合併症・副作用 等)
- 感染
- 細菌やウイルス等による炎症。
- 血腫
- 術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
- 出血
- 術後やや多い量の出血を見ることです。
- 内出血
- 術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
- 瘢痕(創跡)
- 全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
- 肥厚性瘢痕(ケロイド)
- 傷痕の中でも、膨らみや硬さが強いものです。原因は、遺伝性のため術前には防御することができません。ただし、治療法がございます。
- 色素沈着
- 瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
- アレルギー
- 薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
- 予定形態との差
- なるべく患者さまの意見は取り入れるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
- 微妙な左右不対称
- 人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
- 感染
- 細菌やウイルス等による炎症。
- 血腫
- 術後、皮下や臓器からの出血が起こり、血液が貯留することです。
- 出血
- 術後やや多い量の出血を見ることです。
- 内出血
- 術後概ね起こる皮下の血液の組織への浸透で、自然に吸収されます。
- 瘢痕(創跡)
- 全ての皮膚切開創は、多少の傷痕が残ります。肌質的に目立つ人もいます。
- 色素沈着
- 瘢痕の一つですが、色素(メラニン)の沈着が主な原因です。
- アレルギー
- 薬剤が原因のものが多いのですが、金属やテープ等でも発症することがあります。
- 予定形態との差
- なるべく患者さまの意見は取り入れるようにしますが、完全な表現は無理がある場合があります。
- 微妙な左右不対称
- 人間の体は左右不対称であるため、手術後にも左右不対称は起こりえます。
- 骨周囲膿瘍
- 神経麻痺
- 頤神経麻痺(口唇周囲の感覚麻痺)が出ることがあります。
- 過形成
- 時間の経過とともに頤が大きくなること
バイオペックス(人工骨 : ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤)を使った頤形成(あご先形成)の手術費用
項目 | 治療内容 | 金額 (消費税込) |
---|---|---|
オトガイ増大(人工骨移植) | オトガイ形成 | 660,000円 |
人工骨作成 | 440,000円 | |
輪郭3点セット | オトガイ・下顎骨・頬骨形成 | 2,640,000円 |
症例1口が突出した感じ(口ボコ)の修正
口が突出した感じ(口ボコ)の修正を目的で頤形成を行いました。人工骨の移植を行いました。
CTデータから3Dプリントを作成し、人工骨を削り出しました。




この症例の価格
人工骨顎形成 モニター 96.8万円(税込)
この症例のリスク・副作用
感染、血腫、左右差、表皮の歪み、顎のサイズ異常
症例2口が突出した感じ(口ボコ)の修正
口元が突出している(口ボコ)を少しでも改善したいのと、顎先の前方突出感を少し強めたい意向がありました。
CTデータから3Dプリントを作成し、人工骨を削り出しました。




この症例の手術費用
人工骨顎形成 モニター 96.8万円(税込)
この症例のリスク・副作用
感染、血腫、左右差、表皮の歪み、顎のサイズ異常
症例3頤の平坦感の改善
頤の平坦感の改善を希望された患者さまです。CTデータから3Dプリントを作成し、人工骨を削り出しました。






この症例の手術費用
人工骨顎形成 モニター 96.8万円(税込)
この症例のリスク・副作用
感染・血腫、左右差、表皮の歪み、頤のサイズ異常

ペースト状ハイドロキシアパタイト製剤(人工骨 : バイオペックス)を使った頤形成・顎先形成手術のポイント
- 1mmスライスの3DCT付きのCT検査データが必要になります。
- 主治医のハンドメイドで人工骨の形態インプラントを作製します。
- 頤神経を温存しながら丁寧に骨膜剥離を行うことが重要です。
術前に3DCT付きCT検査の実施
3Dモデルを作成するには精密なCTデータが必要です。当院では提携放射線科で検査を実施してもらっています。
3DCTデータから顎部の3Dモデルを作製します
患者さまのCTデータから3Dプリントを作成します。CTデータが曖昧だと綺麗な3Dプリントができません。

3Dモデル(3Dプリンタ)からカスタマイズされた人工骨の頤を作成
まず、3Dモデルからシリコーンクレイモデルを作成し、その上で人工骨を削り出します。


3Dモデルから作成した人工骨(ハイドロキシアパタイト)のインプラント
口腔内(下の歯茎の前に切開を入れ、そこから下顎骨の骨膜を剥離し頤の適切な場所にカスタマイズした人工骨を移植します。