まぶたの美容外科手術のよくある質問
二重まぶた(埋没式・切開式)
酒井形成外科のHPでは、眼瞼下垂の手術をしていると書いてありますが、もし眼瞼下垂であった場合は、やはりいろいろな検査や、すぐに健康保険適用ができるのか分かりますでしょうか?
眼瞼下垂の診断は、専門医であれば比較的簡単に結論を出せます。その上で治療を行うとすれば、美容的要素をあまり考慮しない場合は健康保険を適応する医療機関もあるでしょう。逆に美容的要素を加味した上で眼瞼下垂の治療を試みる所では自費扱いにしている医療機関が多いと思います。
さて、眼瞼下垂があれば埋没式二重まぶたでの重瞼形成はできません。
まず、あなたに眼瞼下垂があるかどうか正しく診断して、それを丁寧に説明してくれる形成外科専門医を探しましょう。
眼瞼下垂があったとして、それを矯正したうえで美容的にも満足させられる手術法は、なかなか難しいものがあります。デザインを含めると2時間から3時間程度を要するとみても良いでしょう。
他の美容外科で4年前に二重まぶた埋没法で二重まぶたにしました。
しかし、現在一重に戻りそうな感じなのです。上向いて意識していれば良いのですが、眠たそうな目をしてると三重ですか?何かしわくちゃな感じになっています。どうしたら治りますでしょうか?
再度手術しなければいけないでしょうか?
アイプチでどうにかなりますか?
よい対処方法があれば教えていただけますでしょうか。戻った原因も教えて下さい。
自分で分かることは時間、お酒などで少し太った、こすりすぎ、メイクなどですが、他に何か原因があるのでしょうか?
また応急処置などあれば教えて下さい。
埋没式二重まぶたの重瞼手術は、瞼板と眼瞼皮膚を細い糸で軽く癒着させるだけの簡易手術です。糸が切れたり組織から外れたりすると、重瞼は曖昧になり、いずれは取れてしまいます。これが埋没式二重まぶたの運命ともいわれている所以です。まぶたが腫れたり、メイク等でこすったりすれば,埋没法の重瞼は取れやすくなる事も考えられますが、生活をしていれば、目をこすったりするのは日常の事ですのであまり気にしたくはありませんよね。
できたら、永久性の高い切開式二重まぶたの重瞼手術をお受けになることをお勧めします。
二重まぶた埋没法の手術は、糸で眼球の角膜を傷つける心配はありますか?
埋没式二重まぶたでは、結膜(まぶたの裏側で眼球の角膜と接する所)側の埋没糸の位置が不適当だと角膜を損傷することがあります。結膜側の瞼板のなるべく上方に糸をかければ問題は殆ど起きません。術前に医師に確認をしておくと良いでしょう。
15年ほど前に両目とも二重まぶた埋没法で二重まぶたにしましたが、最近右目だけが二重の線がはっきりしなくなってきました。
まだ、完全に一重に戻ったわけではないですが、ピンなどでラインをつけても徐々に定着しにくくなってきています。
再手術を考えていますが、15年前に他の美容外科クリニックで手術した時は、自然な状態になるのに3ヶ月以上かかった記憶があります。最近の手術では、どのくらいで腫れが退きますか?
埋没式二重まぶたによる重瞼手術では完全に落ち着くのに1ヶ月程度を要します。しかし、術後1週間でも、やや重瞼幅は広いものに感じますがある程度は落ち着いた感じはします。
もし、切開式二重まぶたでの重瞼手術を受けた場合では、ある程度落ち着くのに1〜2ヶ月程度を要し、傷跡の色合いは別としてお化粧等でカモフラージュさえできれば通常生活には支障がなくなるはずです。いわゆるスッピンでも気にならなくなるには6ヶ月程度を要すると考えてください。
1年8ヶ月前に二重まぶた埋没法の手術をしたのですが、糸を取りたいと思っています。
傷跡をできるだけ残したくないので、まぶたの裏から取る手術を希望しているのですが、これは可能ですか?
おそらく難しいでしょう。単純に表から糸を取っても、殆ど傷跡は残りません。
瞼板側(目の裏側)からの手術より簡単に綺麗になる、表面からの手術をお勧めします。
過去に2回ほど二重まぶた埋没法で二重まぶたの手術をしました。2箇所の美容整形外科で手術をしましたが、手術後の腫れが、美容外科クリニックによって全く違っていたようです。
1回目の病院は麻酔も耐えられないくらい痛く、腫れもすごくて、目が開かないほどでした。
しかし、2回目の美容外科クリニックは、麻酔もしたのが分からないほどで、腫れは全くといえるほどありませんでした。
よく個人差があるといわれますが、腫れなかった美容外科クリニックは、過去サングラスをして帰った人はいないということでした。この違いは何でしょうか?
おそらく、糸の掛け方(本数、糸の張力)の差でしょう。二重まぶた埋没法の場合必ずしも、腫れない方が良いとは限りません。
切開法で二重まぶたにしようと思っていますが、やはり、腫れ方は美容外科クリニックによって違うのでしょうか?
美容外科医といっても、形成外科をしっかり研修し日本形成外科学会専門医を取得している専門医もいますが、中には何となく美容外科医と名乗っている医師もいます。形成外科では極めて特殊な皮膚の縫合法を駆使します。
つまり、形成外科専門医とそうでない医師では、縫合の美しさも縫合後の傷跡の美しさも大きく異なることになります。もちろん腫れの程度にも差が出ると思います。
二重まぶた埋没法の手術をして、完全に治った後でも目を閉じると、糸でとめた所が凹んでいたり、あるいは目を閉じても二重のまま…というような話をよく聞くのですが、それは本当なのでしょうか?
それがどうしても気になってなかなか決心がつきません。
二重まぶた埋没法では、瞼板と重瞼線を糸で癒着させます。その際、糸の結び目が薄い上眼瞼の皮膚を通して結節のような小さな膨らみとなることがあります。これは二重まぶた埋没法の重瞼術の欠点の一つですが、手術の工夫しだいで目立たなくすることができます。
閉眼時重瞼線がクッキリするとすれば、糸の緊張がきつい場合ですので、修正で改善することができます。変性が著しい場合は切開法の重瞼術で修正をすることをお勧めします。
酒井形成外科では、どのように抜糸を行うのでしょうか?
診察してみて、埋没糸の位置が確認できるものについては簡単に小さな切開(2mm)で抜糸できます。
傷跡は2ヶ月程で殆ど分からなくなります。
埋没糸が確認できない(実は手術が大変うまくいっているということなのですが…)場合は、やや大きな切開が必要で、切開式二重まぶたに準ずる手術になります。
もちろん二重は消すように、または奥二重化するよう努力するのです。
酒井形成外科で行われる二重まぶた埋没法は、まぶた裏側の赤い粘膜に、糸が出てきてしまうのでしょうか? それとも、粘膜の側には糸は出てこないのでしょうか?
基本的に眼瞼結膜側には糸は出ません。
また、糸を通す所も瞼板中央ではなく瞼板と挙筋の接合部ですので、仮に少量の糸が出たとしても、角膜にはまったく影響しません。
これが、酒井形成外科での二重まぶた埋没法手術の特徴です。
また、内出血は絶対起こってしまうのですか?
それとも体質により、出ないこともあるのですか?
体質の問題は殆どありません。内出血は皮膚や皮下の血管(毛細血管が多い)が傷つき小量の血球が溜まった状態です。二重まぶた埋没重瞼の際は数回、結膜,瞼板、皮膚を針を通しますので多少の出血はどうしても起こってしまうでしょう。細い針や糸の使用で出血量は減少すると思います。
もう一度二重まぶた手術をすることはあまり気が向かないので、なんとか癖を取っていただけたらと思っています。
あなたの症状の可能性として、埋没糸を除去する際、小さな傷から糸を抜くのですが、これがかえって癒着の原因になったと思われます。
とすると、改善は、切開式二重まぶたの手術しかないと思います。
ただし、以上の意見はあくまで想像上のことですから、詳しくはご来院下さい。
二重まぶた埋没法手術の術後約1年でラインが消えたということは、もう一度二重まぶた埋没法で手術をしても、同じように約1年で消えてしまうのでしょうか?
まず、二重まぶたそのものですが、人間はまぶたを開ける時、眼瞼挙筋という筋肉を使っています。
この筋肉はまぶたを上げるだけでなく、奥に引き込みます。
その時、まぶたのどこかで折れ曲がらなくてはうまく目が開かないので、解剖学的要素で折れ曲がるところに線ができるのです。これが瞼の低い所に出来る人が奥二重または一重まぶた、高い所にできる人が二重まぶたになるわけです。
しかし、人はみな年齢を重ねると瞼に弛みが生じ、瞼が垂れ下がってきますね。
そのため、若い時にどんなに綺麗な二重まぶたの人でも年をとると奥二重になり、見た目一重まぶた化するのです。
おばあさんやおじいさんの目を観察してください。わかりますね。つまり、どんなに綺麗な二重まぶたになってもそれが一生続くことはありません。
通常、埋没式二重まぶたですと2〜3年もてば良いとされています。つまり埋没式二重まぶたはやり直しがききやすい半面、持ちが悪いのです。
したがって、埋没式二重まぶたは時々やりなおすのが慣例です。
比較的長期間重瞼を維持したければ、切開式二重瞼の重瞼術を選択すべきです。切開式二重まぶたであれば、二重まぶたの維持が確立し易いだけでなく,眼瞼の弛みが取れるため、中年期以降の奥二重化にも対応できるのです。
何度も二重まぶた埋没法で手術していると将来、脂肪が少なくなったときに、何重にもラインが出来てしまうのでしょうか?
二重まぶた埋没法が原因ではありません。年齢が原因で二重がだらだらになるのです。
とはいえ40才を超えた頃でしょう。
その時は、切開式二重まぶたによる美容外科手術で改善します。
何度も二重まぶた埋没法をすると、麻酔薬やその他によって「失明」の可能性はあるのでしょうか?
まったくありません。二重まぶた埋没法での手術は何回でもできます。
残った糸は、将来どのような影響を及ぼすのでしょうか?
一生目の中に入ったままなのでしょうか?
一生皮下に埋まったままですが、細い糸ですのでまったく問題ありません。
酒井形成外科でも、やはり二重まぶた埋没法が一生持つということは不可能なのでしょうか?
先ほど述べたように、どんな二重まぶたも一生持つことはありません。あるとしたら、その人は老人にならないということです。
二重まぶた埋没法と目頭切開ですが、だいたい腫れはどのくらいの期間で退くのでしょうか?
人によって、また手術の程度によって腫れの期間は異なります。
二重まぶた埋没法の手術では、2週間で二重幅がやや大きい感じはありますが、おおよそ落ち着きます。完全にデザインの位置に落ち着くのには1〜2ヶ月が必要です。
目頭切開については、抜糸に1週間、腫れの度合いも手術の大きさによって変わりますが、少量ならば2週間でほぼ落ち着きます。ただし、切開の後の赤みが消えるには2〜3ヶ月かかると思っておいて下さい。
抜糸後は、お化粧ができますので二重まぶた埋没法と目頭切開をしたとしても、術後2週間もすれば殆ど問題はないと思います。
二重まぶた埋没法の美容整形手術を受けたいと思っています。
しかし、自分で二重を作ってみると、元々つり目ぎみの目が、ますますつり目になるような気がしています。
二重まぶた埋没法の手術と同時に、つり目を直す方法はありますか。
私の目は一重で腫れぼったくなく、眉毛の下の骨と目の間が窪んでいます。目と目の間隔は狭い方なので、目頭切開はしたくありません。
まず、拝見してみないと具体案ははっきりしませんが、目が落ち窪み過ぎていると、二重まぶた埋没法では二重が綺麗に出ないことがあります。
そこで、上眼瞼に脂肪を注入しながら二重を作ったり、あるいは二重まぶた切開法で二重まぶたを作ったりすることが考えられます。
つり目は一重だと目立ちますので、二重まぶたにしますと緩和することが考えられます。目頭切開とつり目はあまり関係ありません。
こういう私の場合、二重まぶたの埋没法と、二重まぶた切開法は、どちらの方が適しているのでしょうか?
それとも、今のままの方がよいのでしょうか?
私の瞼の脂肪は、普通だと思います。
まず、埋没式二重まぶたで良いと思います。
もし早期に元に戻るようだったり、もう少し年齢を重ねていくうちに、上瞼が弛むようでしたら、切開式二重まぶたに切り替えましょう。
酒井形成外科では、鼻の手術のときに静脈注射を使っているとお聞きいたしました。
注射の際と、針を通す際に力が入ってしまうと余計腫れてしまうとお聞きしましたので、そちらの静脈注射と併用して手術して頂くことはできないでしょうか?
そして、やはりそちらの方が腫れは少ないのでしょうか?
埋没式二重まぶたの手術でしたら、そんなに腫れることはありません。
いくらちょっと痛いといっても術後の腫れに影響するとは考えられません。
なお、静脈麻酔で意識を落とすと、手術中に開眼させたり閉眼させたりして状態を確認できませんので、良い手術がしにくくなります。
酒井形成外科では、局所麻酔のみで手術を行います。特殊な細い注射針を使用することで痛みも少なく、腫れも少ないです。
アイプチを使用して二重まぶたを作ると瞬きがしにくく眼を閉じると引っ張られますが、二重まぶた埋没法でもそのようなことは起こりますか?
最初、ひきつれ感はあるようですが、じきにまったく自然な二重まぶたの感じになります。ご心配いりません。
アイプチなどでも二重まぶたの癖がつきにくく、自分でもまぶたの脂肪は多い方だと思いますので、二重まぶた埋没法では取れてしまうのではないかと思います。
しかし、すべて切開するのはちょっと気がひけています。
これは私の見解ですが、部分切開というのはまさに二重まぶた切開法そのものだと思います。
ただ切開を大きく取るかそれともちょっとにするか、だけのことです。
では、大きく切開するのとちょっと切開するのとどんな差があるのかというと、例えば、まぶたが弛んだ人や眼窩内脂肪(がんかないしぼう)が多くそれを美しく修正するなら大きく切開しないと傷跡が美しく仕上がらないのです。
それに対し、埋没式二重まぶたでは取れやすい、しかし、まぶたの皮膚も脂肪も取らないで済みそうな人は、ただ皮膚を切り、瞼板に皮膚を癒着させれば良いわけです。その場合、大きく切らなくても良いとなるわけですね。この場合は、比較的小さな切開で二重まぶた手術ができるということなのです。
手術の選択は診察の際アドバイスしていきますが、うまくいきそうもないのに最初から小さい切開で手術をするようには言いませんので、所謂部分切開などという紛らわしい表現は避けているのです。
実際は、少量の切開でも大きく切開しても腫れや痛みに差はありません。美しく仕上がる術式を選んだ方が良いような気がします。
二重まぶた埋没法の美容整形手術は、1週間ほどで二重まぶたになると聞きましたが、仮に1週間で二重になった場合、どのような課程なのでしょうか?
徐々に二重になるのでしょうか?
二重のラインが消えたり、ついたりしながら二重まぶたになるのでしょうか?
埋没式二重まぶたは、糸を目の裏側から表の皮膚に通しながら糸を皮下に埋め隠してしまう美容外科の手術です。手術は30分くらいで終わりますが、手術直後からすぐふたえになります。
しかし、麻酔や手術そのものの影響でしばらく腫れるため二重まぶたが大きく表現されます。1週間で内出血の色合いも落ち着いてきますが、ほぼ落ち着くのに、やはり2週間が必要です。正確に完全に落ち着くには1〜2ヶ月が必要です。
約2週間もすると人に会ってもそれほど違和感が無くなります。
二重まぶたの手術はいくつか方法があると聞いていますが、それぞれの長所、短所、どんな目に向いているのかを教えてください。
基本的には糸を上瞼に縫い込むだけの埋没式二重まぶたと、上瞼の二重予定線を切開し二重を作る切開式二重まぶたの二つの方法があります。「うちはちょっと違うよ」と言うつもりでしょうか、いろいろな事を宣伝している美容外科クリニックもありますが、結局は一緒です。
二重まぶた埋没法
糸をかけるだけの二重まぶたの手術です。お手軽ですが、2〜3年で自然に取れてしまいます。
しかし、腫れが少なく、やり直しができ、もとの一重に戻すことすらできます。しかし、複雑なデザインには対応できない場合もあります。
二重まぶた切開法
切開をして二重まぶたを形成するため、戻りにくい美しい二重まぶたができます。
切開することで余分な脂肪や弛んだ皮膚も取れますので、埋没式二重まぶたを繰り返している方でも、最後は切開式二重まぶた手術を行う方が多いようです。ただ腫れがやや続き、埋没式二重まぶたに比べると二重まぶたが落ち着くのに若干時間を要します。
二重まぶたの美容整形手術はしたいけど、友達にはバレたくないので、おおげさな二重まぶたじゃなくてちょっとだけ変えるといった程度のものはありますか?
その場合、費用が安くなったりはしないのですか?
簡単お手軽とはいえ、やはり他人に気づかれないわけにはいきません。
なにしろ一重まぶたが二重になるのですから。
仮に二重まぶた埋没法で小さな二重を作ったとしても、2週間は腫れていると認識した方が良いでしょう。
手術手技に差はありませんので価格は一緒です。
二重まぶたの手術が成功したとしても、20年後、30年後にはどうなっていくのでしょうか?(元に戻ってしまったり、普通の人以上に弛んだり等)
埋没式二重まぶたの手術では100%近く元に戻ります。
2〜3年の寿命です。二重まぶた切開法でもいずれは奥二重になってきます(まぶたが弛むため)。
それどころか、天然ふたえの人ですら年をとると奥二重になることは、おじいさんやおばあさんの目をみれば明らかですよね。
20年後30年後、年をとらない若いままの人は誰もいません。
もし、ふたえを長期間維持したいと思う方は、ぜひ切開式二重まぶたを選択して下さい。
埋没式二重まぶたでも切開式二重まぶたでも、手術をした後に弛みが強くなったりする異常はありませんのでご安心下さい。
切開重瞼の修正
ある美容外科の相談コーナーで酒井先生の回答を拝見させていただきました。私は他の美容外科クリニックで切開法の二重まぶた手術を受けたのですが、失敗してしまいました。
左眼は幅が広すぎ、右目は皮膚を切り取られすぎて突っ張ったような感じになり目を剥いたような感じになってしまいました。
とても辛い状況なのですが、左眼に対しては幅を狭めたいと思っています。また、右目は皮膚移植などを考えているのですが難しいでしょうか? 酒井先生が、他の方の回答に植皮という選択肢を挙げられていたので。植皮は結果が醜いということも聞いていて不安なのですが。
まず、診察してみないと手術術式はアドバイスできないのですが、植皮は最後の手段ですので、まず上眼瞼(じょうがんけん)の皮膚を下ろしてくることを考えます。大抵はこの方法で改善しています。
他院で3年前に二重瞼切開法の重瞼術を受けました。手術後3年たっても傷跡が窪みとても目立ちます。
また、目を開いている状態でも二重の睫毛の上のところが膨らんでしまって自然ではありません。
これは,修正が可能なのでしょうか?
また二重の修正の際。重瞼の幅を少し細く出来ませんでしょうか?
まず、診察したうえで皮膚に余裕があれば切開線上の傷跡はかなり修正できると思います。
傷跡が窪んだり、睫毛側が膨らんだりするのは、眼輪筋の切除が丁寧でなく深く取りすぎていたり、睫毛側に皮下組織を残し過ぎたりすることで起こります。丁寧な手術を心がけるとともに形成外科的縫合を行うと、切開重瞼の傷跡は殆ど目立たなくなるものです。
目頭切開(内眼角形成)
現在、蒙古ひだがはっきりしている、奥二重ですが、もう少しはっきりした二重ですっきり感を出したいと思っています。目頭切開をすれば良いのでしょうか?
目頭切開とは「内眼角形成」と言われる手術法です。蒙古ひだをV型に切除する「内田法変法」とZ形成の2つの手術法があります。しっかり目頭の涙丘(目頭の丸み、蒙古ひだがある場合はこれに隠れて見えません)を出す方法がZ形成です。綺麗な平行型になりやすく白人的な目つきになります。V型切除では完全に蒙古ひだを無くさない方法でやや末広型の二重になります。東洋人的な目つきですので自然な感じといわれています。
蒙古ひだをほぼ無くす形態が良いと思う場合はZ形成を選択します。これにえぐさを感じるようでしたら蒙古ひだを少し残し、末広型を若干維持します。あっさりとした中にもすっきり感が得られると思います。
他院で目頭切開の手術を1年前に受けました。しばらく傷跡が落ち着きませんでしたが、結局傷跡につっぱた筋ができて、蒙古ひだは残ったままです。手術した医師はこれが限界と言って取り合ってくれません。修正を希望しています。
目頭切開(内眼角形成)は、とてもデリケートな手術です。酒井形成外科では、丁寧な切開と縫合のため顕微鏡下手術を行っています。おそらく修正するとしたら今回はZ形成が良いでしょう。
目と目の間隔が開いていて目頭切開をしたいと思っています。
また、垂れ目なのでそれと同時に目尻切開も考えています。同時に手術を受けることは可能でしょうか?
目頭切開は良いと思いますが、控え目に留めておくべきでしょう。大きく目頭切開を行い、後日気に入らなくなった場合修正が難しいからです。目尻切開は基本的に効果が現れにくい手術です。
あなたの場合もあまり意味が無いかもしれません。
自分の目がどのように改善されるのか全く予想がつかなく、自分的には極端に目を変化させるのでなく、眠そうな目を少しパッチリと、目頭切開をすることによって顔のバランスが整ったら良いと思っています。そうすると目頭切開で充分なのでしょうか?
周りの人には、内緒で美容整形を受けようと考えているので、実際どんな感じに仕上がるのかアドバイスを頂けないでしょうか?
あなたのお写真を見る限り、「眠そう」という感じは受けません。むしろ目は大きい方ですので、このままでも十分ではないでしょうか。仮に手術するにしても「少量、控えめ」が大切な感じを受けます。
1年半前、他院で二重の埋没法と併せて目頭切開の手術を受けたのですが、そのときの傷跡が少し目立ってしまいます。
説明ではラインに隠れて見えないということだったのですが、ラインらしきものができませんでした。傷跡の形成外科手術で目立たなくすることができるでしょうか?
傷跡の程度を拝見してみないと、何ともいえません。たいていは何とかなることが多いので、一度カウンセリングにいらしてみて下さい。
二重まぶた埋没法での手術は、翌日から入浴可能と書いてありますが、目頭切開も翌日から入浴可能でしょうか?
大丈夫です。眼頭切開の手術翌日に一度チェックを行いますが、問題無いようでしたらその日の晩より洗髪洗顔を許可しています。入浴もあまり暖まらないようにすれば良いでしょう。
あまり暖まりすぎると、まぶたの腫れの原因になります。
切開重瞼、目頭切開、眼瞼下垂等他院施術の修正
他院で切開重瞼の施術を受けました。しかし、目をつぶると傷跡がへんこんだ状態でとても目立ちます。また、現在の二重瞼も「えぐすぎて」好きになれません。
二重まぶたの修正は可能でしょうか?
眼瞼の傷跡は、丁寧な形成外科的縫合を行うことで大抵は目立たない自然なしわのようになるものです。修正は、形成外科専門医に任せるようにしましょう。
自然で落ち着きのある重瞼は、大き過ぎないことが大切かもしれません。重瞼線を自然な感じにするために、傷跡とともに睫毛側の皮膚を少し切除し、重瞼幅を狭めましょう。十分修正可能で綺麗な重瞼線が形成可能です。
もともとは完全な一重だったのですが、数ヶ月前ある美容クリニックに行って「眼瞼下垂を伴っている」と言われ、「挙筋短縮術」を伴う二重まぶた手術をうけました。術後すごく腫れ、目が開けにくくなりました。現在は細い目つきにぷっくりした二重となり、目の開きにくさは続いています。眠たそうな目つきです。私は以前よりめが開きにくい印象を受けています。担当医師は特に問題は無い、しばらく様子を見るようにというばかりです。はたして、これは正常なのでしょうか?もし異常だとしたら、修正、改善できるのでしょうか?とても不安です。
あなたの元々の眼瞼皮膚は、アジア人に特有な厚い皮膚と皮下組織の多い瞼だったのだろうと思います。眼瞼下垂の有無はその時点を見ていないので何ともいえませんが、恐らく無かったのだろうと思います。瞳孔と眼瞼皮膚の距離や開眼可能な長さの測定が眼瞼下垂の診断基準になりますが、検査を行っていないようなので、あなたを手術した医師の診断は曖昧でしょう。その上でむやみな挙筋短縮を行ったり、幅広の重瞼を創ったりすると不自然な外観と開眼しにくい眼瞼になることがあります。
瞼の腫れが落ち着いた頃を見計らって、再手術を行い挙筋腱膜の癒着を剥がし正しい位置に瞼板固定を行うようにしましょう。大抵は修正可能だと思います。
目を大きくしたいと思い、美容整形クリニックにカウンセリングに行きました。二重瞼を幅広くするとともに目頭を広げると2倍くらいに目が大きく見えるということでした。早速手術を受けましたが、直後からかなり違和感を感じました。腫れているためと説明をうけたのですが6ヶ月立っても違和感は変わりません。
白人のような目頭が引き攣れている感じです。目頭の傷跡も凹んでとても目立ちます。目つきも悪くなったといわれました。むしろ元に戻りたいのですが修正は可能でしょうか。この傷跡も目立たなくしたいです。
おそらく目頭切開を大きく切り過ぎたのでしょう。日本人等東アジアの人達は、目頭(内眼角)部に蒙古襞があり、二重があったとしても末広型になります。
これに対して白人を含むコケジアンは、目頭が大きく開き二重瞼は幅が広い平行型になります。日本人の場合目頭が広がりすぎたり、平行過ぎる二重まぶたは違和感を感じる方が多いのです。修正は、逆Z形成が一般的です。重瞼線の幅が広すぎる場合には、狭くする修正も考慮しましょう。
酒井形成外科では、他の美容外科で手術を行った患者を受け付けていますか?
また、治療にはどのようなものがあるのでしょうか?
酒井形成外科での手術治療の患者さまの2/3は他院の修正です。
元々形成外科は、事故などによる外傷の瘢痕(傷跡)の修正を取り扱う外科でもあります。
交通事故は劇的に減少しましたが、これとは別に安易な考えの美容外科による犠牲者は増加している傾向にあります。
さて、下眼瞼の脂肪注入の瘢痕化は時々見かけます。あなたのような症状では、まず、下眼瞼の睫毛の際から切開を入れ、眼輪筋上を広く剥離します。その際、瘢痕や不良脂組織は切除します。さらに眼輪筋下(がんりんきんか)を剥離し眼輪筋を筋弁として外側方に引き込み骨膜に固定します。これで下眼瞼(がんりんきん)の皮膚の弛みが取れ凹凸は改善すると考えられます。もし、皮下組織不足を感じたら、脂肪注入を小量行うようにします。多量の脂肪注入を避け小量ずつ、数回の注入を目指すようにすべきです。
弛み、しわ、くま(上まぶた・下まぶた)、エイジングケア
下瞼が垂れ下がっていて、垂れ眼にみえるのですが、美容外科HPに書いてあるような下瞼の弛み取りをすれば、垂れ眼は改善されますか。
拝見して見ないとわかりません。垂れ目が下まぶたの垂れ込みによる相対的なものであれば、下瞼の形成で改善しますが、こめかみからの全体の垂れ込みが原因なら、こめかみリフトが必要な場合も考えられます。
年とともに上まぶたがだんだん窪んできてしまいました。
脂肪注入を考えているのですがダウンタイム(腫れたり、変に見えたりなど)は通常どの位でしょうか?
上まぶたの脂肪注入によるダウンタイムは、1週間くらいです。ただ、移植脂肪は定着率が30%くらいですので、徐々に低下し、3〜4ヶ月で、第2回目の上まぶたの脂肪注入手術がしたくなると思います。
2〜3回の上まぶたの脂肪注入手術で、ほぼ目的を達すると思います。
他の美容外科クリニックでは、脂肪注入は勧められないといわれました。
見た目が、ぼこぼことしたり不自然になる可能性はありますか?
たしかに、強く押すとやや固い脂肪に触れることがありますが、見た感じでは凸凹感はありません。
かなりの症例の脂肪注入手術してきましたが、少量を数回に分ける手術法で注入位置を多ヶ所にまんべんなく入れるようにすると、良い結果が出ます。
一か所にぐっと脂肪注入を行うと、やはり凸凹になります。
つまり、脂肪の注入の仕方が美容外科ではポイントです。
目が窪んで疲れたように見えます。同時に目の下にくまもあり、やつれて見えますが、どのような方法がありますか。
目の上が窪んでみえる変形をサンケンアイズと呼びます。
簡易的修正では、ヒアルロン酸フィラーを注射します。概ね6〜12か月有効です。
脂肪注入という方法もあります。あなたの皮下脂肪を吸引切除し、遠心分離を施し多脂肪幹細胞脂肪を作成しこれを注入する方法です。30〜50%の定着があるため、満足感が高い手術法です。
目の下のクマは色素沈着の場合もありますが、眼窩内脂肪が垂れ込んで「目袋」として存在している場合があります。眼瞼皮膚はかなり薄いため小じわも多数発生し黒ずんで見えます。この場合は、下眼瞼の眼輪筋挙上を行いながら余剰脂肪と余剰皮膚の切除を行います。とても効果が高く満足度も高い手術法です。
年齢から考えて、この年齢で美容整形に耐えられるか不安があり、どんな美容外科に伺えばよいのか分かりません。
酒井形成外科で目の下の弛みやしわの手術をお受けになる患者さまでは60歳くらいの方は「まだ、お若い」方です。
きちんとした「形成外科専門医」の主催する美容外科クリニックでは、この手術は複雑ではあるものの、けっして大変な手術ではありません。勇気を持って、一度数件の美容形成外科に相談にいらしていかがでしょうか。
ただし、すぐに手術を勧めたり、説明内容が希薄であるような医師の元での手術は避けましょう。
私は一重に近い奥二重ですが、二重まぶたにはしなくてよいと思っています。
脱脂を行っているとしたらどういう方法ですか?
一般には、切開とレーザーがあると聞きましたが。腫れは何日くらいで退くかなど教えてください。
また、手術の帰りは、めがねで誤魔化せるでしょうか。
きちんと美しくするなら、切開式二重まぶたをお勧めします。
脂肪を取り去ると当然のことながら、まぶたが弛むからです。弛んだ分の皮膚を綺麗に切除した方が、単に脂肪を取るだけより、良い結果が出るのは当たり前と考えられますよね。
腫れが退くまでには、2か月くらいかかりますが、すでに腫れぼったい目のようですから、それを相殺して考えれば2〜3週間程度を我慢できればと思います。
手術のお帰りの日は1日だけ、小さなガーゼとテープで固定しますので、サングラスの方が良いかもしれません。
上まぶたの弛みを取りたいのですが、通院は何回しなければいけないのでしょうか?
手術の時と、糸を抜く時ですか?その間やはり2週間ですか?
腫れはどの位で退くものですか?
酒井形成外科での手術後の術後管理は以下のとうりです。
手術や治療法についてカウンセリングを受けます。主治医は利点と合併症を含むリスクの説明もしっかり行うはずです。治療法に合意できたら手術等の予約を入れて下さい。予約は電話でも可能です。
上眼瞼の弛み取りであれば1〜2時間程度の手術時間です。手術が終了すると1時間程度冷やしながらお休みいただいています。手術次の日または2日後状態を確認のため来院してもらいます。そ手術後7日くらいで概ね抜糸が可能です。その後は2ヶ月後、12ヶ月後の経過を確認します。
完全に腫れが退くには2〜3ヶ月を要しますが、術後1ヶ月でも通常生活は問題はないはずです。
切って脂肪を抜く手術は、出血や痛みなどをかなり伴いそうで怖い気がしました。
また、美容整形手術をしても、数年も経たないうちに弛みが出てしまうのではないかと心配です。
目袋の正体は眼窩内脂肪です。これが気になる場合は移動してしまった眼窩内脂肪を切除するしかありません。しかし、ただでも弛みがちな下眼瞼の皮下の脂肪を取れば、当然弛みが増強します。そのため、脂肪を除去した後弛んだ眼輪筋を吊り上げ余剰皮膚を切除する必要があります。
ヒアルロン酸フィラーを目袋の下に注入したりすれば多少は改善しますが、長くはもちませんし、眼輪筋吊り上げと余剰皮膚切除のような若返り感はとても望めません。
手術といわれれば多少怖い気もしますが、形成外科専門医によるきちんとした手術はほぼ安全ですので、勇気を持って前に進んで下さい。
その他
他の美容外科クリニックで部分切開を受けていて、今回新たに全切開で二重まぶたの手術を検討しております。
カウンセリングをしていただいた当日に、二重まぶた切開法の手術は可能でしょうか。
現在は簡易検査もあり、手術当日に感染症チェックが可能になりました。したがってご希望があり、手術が適応されれば、当日手術も可能です。しかし、医師側としては、まず,患者さまの現在の状態から手術治療の適応を判断したいと思います。まったく知らない方をその日の内に手術するのはいささか性急過ぎる感を受けます。
たとえば,メール等で現在の状態を写真で予めお知らせいただければ概ねの診断がつきますし、既往歴なども知り得ればより安全に手術ができると思います。
しかし、できたら、最初はまず医師との相談、カウンセリングを受け、担当医の方針やご自分の考えをまとめてから治療に望むべきだと考えます。
3月に二重まぶたの手術を検討しております。花粉症があるのですが、それと術後経過には関係がありますでしょうか。
花粉症はアレルギーの一種です。もし、花粉症で結膜炎を起こしているとすれば、それが改善するまで手術は控えた方が良いでしょう。軽い症状であれば、手術後抗アレルギー剤を投与しながら経過を見ることで概ね問題は起こらないと思います。